アメリカのITを使った授業に興味のある方の為に、現地校の中学校の授業内容の一部を紹介します。iPadはもちろん、ソーシャルメディア、楽しいアプリケーションソフトを使った留学体験の一例をご紹介します。
iPadでポスターを作成 (サイエンス 科学)
アメリカの中学校ではiPadで授業を受けています。アメリカの授業の特徴として学んだことをもとにして自分のアイデアで作品を作り上げるというスタイルの授業があります。
例えばサイエンスの授業
日曜日にメールでその週にどのような事を学ぶのかについてメールで連絡があります。
先生より
水曜日
宇宙について学び、地球を居住可能にする要因について学びます。
木曜日
家族やペット、自分自身の写真を使用してiPad でポスターを作成します。題材は宇宙で生き残るためには何が必要かを強調するポスターにしてください締め切りは午後11時59分までです。
要約していますが、上記のように勉強で学んだ事をもとに課題が出されて、事前に締切も伝えられます。
タイトな締め切りと、自分で考えたオリジナルの作品を提出しなければいけない為、授業中は題材についてどんな作品を作ろうか考えながら授業を受けるそうです。終わらなければ家で宿題になります。
アメリカの学校では家に「宿題を持ち帰る」ことはあまりカッコいいことではなく、時間内に終わらせる方が「良い」優秀という印象を持たれるようです。ですが内容によっっては終わらなくて家に持ち帰ってくる事も多く英語も初級レベルでのスタートだった為、最初は心配でしたがきちんと出席して、提出物も期限までに出していれば単位はもらうことができています。
授業でソーシャルメディア投稿 (サイエンス 科学)
アメリカの中学校の授業ではソーシャルメディアへの投稿もします。その際は個人のアカウントは使用しません。先生が用意したテンプレートを使用して投稿を作成します。
学校から日曜の夜に今週の課題についてメールで連絡が来ていたので詳細を聞いたところ、ソーシャルメディアへの投稿と言っても実際はクラスのメンバーだけが共有して見れるようになってるそうです。全世界には発信していないよと言っていました。
この授業で使用するソーシャルメディアはインスタグラムとツイッターだそうです。
実践的ですね。
この時の題材は
「細胞理論に貢献した科学者について」1人を具体的に選び自分の意見を発表する
親が見ても難しそうな題材ですが、締め切りは当日金曜の午後11時59分と聞いて、クラスメイトは絶望的なリアクションをしたそうです。その結果、締め切りは週明けの月曜日になっってほっとしたそうです。
どんな反応だったのか聞いてみたところ
What? (なんと)
Oh man! (なんてこった)
Seriously? (本気で、ガチで)
このような感じだったそうです。
「Oh my god」だけじゃなくいろいろと表現の幅があるのですね。みんなで主張して対話しながら締め切りを後ろにずらすあたりはアメリカの学校らしいですね。
日本では中1にあたる7thグレードの授業です。英作文の力も必要なため、うちの子は仕上げるのにとても時間がかかったそうです
授業はクイズ形式 (ジオグラフィ 地理)
アメリカの中学校ではゲームのような勉強教材があります。
例えば地理などの地名を覚える授業では、iPadの画面に問題と、4択の解答欄が表示されます。
以下の中で中東の国はどれでしょう。
・キューバ
・イタリア
・ブルガリア
・サウジアラビア
回答にiPadペンシルでレ点を入れて提出ボタンを押すとすぐに回答が反映されるので、当たるまで何度も繰り返します。
後日テストがあるようで、授業中に覚えきれないときは時は家でピコピコ練習しています。
地理は覚える問題が多いのでクイズ形式のゲームスタイルだと楽しく覚えられそうですね。紙の問題用紙ではないので、わからなくても回答がすぐに反映されるところがいいなと思いました。
iPadで学習を楽しく効率よく進めたり、補習や疑問点の解消ができるところがとても良いと思いました。教科書を持ち歩かないので荷物が少ないところもいいところですね。こちらは日本の6年生、アメリカでは6thグレード(中学)の時の授業内容です。
※アメリカでは学校区ごとに授業の内容が異なる為すべての中学校が同じ内容ではないことはご了承下さい。